未硬化樹脂用のノズル洗浄剤

未硬化樹脂用のノズル洗浄剤について

  • 未硬化樹脂(ウレタン樹脂・エポキシ樹脂・アクリル樹脂・シリコーン樹脂等)を塗布するための機器をディスペンサーといいます。
  • 未硬化樹脂用のノズル洗浄剤は、ディスペンサーのうち、ディスペンサーノズルやミキサー(混合部)を洗浄するための洗浄剤です。
  • たとえばウレタン樹脂の場合、ミキサー、ディスペンサーノズル、各原料(ポリオール・イソシアネート)の流路に洗浄剤を通すことで未硬化樹脂を洗浄します。
  • ミキサーやディスペンサーノズルを適切に洗浄しないと、樹脂が硬化して”詰まり”の原因となります

ディスペンサーの用途

KCラボ

ディスペンサーの用途は多岐にわたります。ディスペンサーの品質を保つために、ノズル洗浄はますます重要視されています。

従来のノズル洗浄剤と問題点

従来の洗浄剤問題点
ジクロロメタン
(塩化メチレン)

特化則 該当(第二類)
GHS分類 発がん性 区分1A(ヒトに対する発がん性が知られている化学物質)
・沸点が非常に低く(40℃)、消耗量が多い

アセトン

有機則 該当(第二種)
消防法 第4類 第1石油類(水溶性) 該当:指定数量400Lと少ない
・引火点が非常に低く(約-20℃)、安全性が低い
・未硬化樹脂に対する洗浄性が優れていない(弊社試験)

MEK
(メチルエチルケトン)

・劇物 該当
有機則 該当(第二種)
消防法 第4類 第1石油類(非水溶性) 該当:指定数量200Lと少ない
・引火点が低く(約-9℃)、安全性が低い
・未硬化樹脂に対する洗浄性が優れていない(弊社試験)

KCラボ

ジクロロメタンは特化則該当のために管理が煩雑」「ジクロロメタンは発がん性が区分1Aに分類されるため、その有害性が社内で問題となっている」というお客様のお悩みをよく伺います。また、アセトンやMEKが有機則該当かつ消防法第一石油類に該当するため、代替に関するお問い合わせもよくいただきます。

カネコ化学の製品ラインナップ

㈱カネコ化学では、未硬化樹脂用のノズル洗浄剤として以下の製品ラインナップを取り揃えております。「1-ブロモプロパン」を含まない製品として、『eクリーン21HFE-401』『ネクシアA-6』『eクリーン21C-237』を新規に開発いたしました。

製品名eクリーン
21N
eクリーン
21HFE-401
ネクシア
A-6
eクリーン
21C-237
系統臭素系
(1-ブロモプロパン)
フッ素系フッ素系炭化水素系
洗浄性未硬化ウレタン○良い◎特に良い○良い◎特に良い
未硬化エポキシ○良い◎特に良い○良い◎特に良い
乾燥性○良い◎特に良い○良い△劣る
法規制消防法非該当非該当非該当該当
第4類 引火性液体
第2石油類(水溶性)
有機則
/特化則
非該当該当
(有機則第一種)
非該当非該当
リスクアセスメント
2022/8/1 時点
該当該当非該当該当
PRTR法該当
(第一種)
該当
(第二種※)
非該当非該当
物性沸点71℃47℃64℃124.5℃
引火点なしなしなしあり(36.8℃)
価格帯低~中中~高
低~中

eクリーン21HFE-401

  • 洗浄性・乾燥性が非常に優れています
  • 消防法非該当です
  • 特化則非該当、有機則該当(第一種有機溶剤)です。
  • PRTR法については、現在は「第二種指定化学物質」ですが、2023年4月1日より「第一種指定化学物質」となります。

ネクシアA-6

  • 消防法、特化則、有機則、PRTR法等、多くの法規制に非該当です

eクリーン21C-237

  • 洗浄性が非常に優れます
  • 消防法該当(第4類引火性液体 第2石油類(水溶性))ですが、指定数量:2,000Lであり、第1石油類(指定数量:200L(非水溶性)、400L(水溶性))の他社製品よりも保管の管理が容易です
  • 引火点が高い(約36.8℃)ため、アセトン(引火点:約-20℃)やMEK(引火点:約-9℃)に比べて安全性が高いです。また、有機則非該当であり、アセトンやMEKよりも有害性が低いと言えます。
  • 乾燥性が劣りますが、”捨てショット(流路に残存する洗浄液を、意図的に流した樹脂に吸わせること)”をすることで問題なくご使用されているお客様もいます。
  • 廉価版の『eクリーン21C-234』もラインナップしています。(洗浄力は『eクリーン21C-237』よりも劣る場合が多いです。)

製品選定のポイント

お客様

どの製品を選んだらよいですか?

お客様の優先事項に応じて、以下の製品からお試しください!

洗浄力重視 ➡ 『eクリーン21HFE-401』『eクリーン21C-237』

法規制が少ない ➡ 『ネクシアA-6』

乾燥性重視 ➡ 『eクリーン21HFE-401』『ネクシアA-6』

低コスト ➡ 『eクリーン21C-234』『eクリーン21C-237』

試験例

試験例1:1液性ウレタンフォーム(未硬化)の混合確認試験

試験方法:1液性ウレタンフォーム(未硬化) 2gに各洗浄剤20gを混合させた。

  • (写真上段・右)洗浄性の低い洗浄剤を使用した場合、ウレタンフォームと洗浄剤は混ざり合わなかった。この洗浄剤ではウレタンフォームを洗浄するのは難しい。
  • (写真下段・左、右)『eクリーン21HFE-401』及び『eクリーン21C-237』を使用した場合、ウレタンフォームとよく混ざり、透明な液体となった。
  • (写真下段・中)『ネクシアA-6』を使用した場合、混合液はやや濁ったが、ウレタンフォームとよく混ざり合った。
  • 考察:『eクリーン21HFE-401』、『ネクシアA-6』、『eクリーン21C-237』はウレタンフォーム(未硬化)とよく混ざり合うため、洗浄剤として使用した場合にウレタンフォームをよく洗浄できると考えられる。

試験例2:2液性エポキシ接着剤(未硬化)の混合確認試験

試験方法:2液性エポキシ接着剤(未硬化) 1gに各洗浄剤20gを混合させた。

  • (写真上段・右)洗浄性の低い洗浄剤を使用した場合、エポキシ接着剤と洗浄剤は全く混ざり合わなかった。この洗浄剤ではエポキシ接着剤を洗浄するのは難しい。
  • (写真下段)『eクリーン21HFE-401』、『ネクシアA-6』、『eクリーン21C-237』を使用した場合、エポキシ接着剤とよく混ざり、半透明~白濁の液体となった。
  • 考察:『eクリーン21HFE-401』、『ネクシアA-6』、『eクリーン21C-237』はエポキシ接着剤(未硬化)とよく混ざり合うため、洗浄剤として使用した場合にエポキシ接着剤をよく洗浄できると考えられる。

その他 注意事項

  • 洗浄剤をご使用になる機器(ディスペンサー等)に組み込まれているエラストマー類(パッキン、ガスケット、Oリング)や樹脂部品等に、洗浄剤によるダメージ(膨潤・溶解・クラック等)が認められる場合がございます。必ずお客様にて本採用前に少量での事前確認試験のご実施をお願い申し上げます。
  • 以下の製品については弊社通販サイト『洗浄剤.com』にて100gより販売しております。『eクリーン21HFE-401』『ネクシアA-6』『eクリーン21N
  • 硬化後の樹脂(樹脂硬化物)については、上記の洗浄剤ラインナップでは効率的に除去できない可能性が高いです。弊社では各樹脂硬化物に対応した樹脂溶解剤を販売しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
  • 上記の試験例はあくまでも例であり、保証値ではありません。樹脂の種類や状態により洗浄しにくい場合があります。

お気軽にお問い合わせください。048-993-4505営業時間:平日 9:00-18:00

お問い合わせ

 

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